SHO 262 | MANSION INNOVATION FORUM 2021

築３０年となる埼玉県坂戸市にあるマンション（全４０戸）では、竣工当時よりお住まいの皆様が主体となって、管理組合活動が活発に行われてきました。毎年１０月には「消防訓練」を実施し、その後はエントランスホールにて「居住者交流会」を開催し、お住まいの皆様だけでなく、私たちマンション管理会社の担当者もお招きいただき、皆様との親睦を深めてきました。
しかしながら、昨年からの新型コロナウイルス感染拡大の影響により、昨年は「消防訓練」と「居住者交流会」を中止することとなり、今年も同様に中止を余儀なくされました。

コロナ禍において、お住まいの皆様が一堂に集まってのイベント開催が困難な状況の中、毎年実施されていた「防災訓練」が今年も中止でやむを得ないという状況を打破するとともに、お住まいの皆様に引き続き高い防災意識を持っていただくために、管理会社として何か対応できることがないかを検討し、通常の「防災訓練」の代替案をご提案することとしました。

「教養型消防訓練」の実施提案
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、今年度は各ご家庭で映像資料を基に学習する「教養型消防訓練」を実施していただくことを理事会にてご提案しました。スマートホン等でＱＲコードを読み取っていただき、期限を設定して映像資料（消火訓練・避難訓練・通報訓練）をご確認いただけるよう、掲示・配付文書案を作成しました。
理事会にてご承認をいただいた後、９月下旬よりお住まいの皆様へ広報の上、「教養型消防訓練」を実施していただき、消防訓練の基礎となる消火訓練・避難訓練・通報訓練の内容を再確認いただくことができました。
また、合わせて「ハザードマップポータルサイト」のご案内により、防災に役立つ様々なリスク情報や全国の市町村が作成したハザードマップにより身の周りにどんな災害が起こる危険性があるのか、どこへ避難すればよいのかを周知するとともに、マンション防災の基礎知識として自社作成の「マンション防災マニュアル自助編」の周知により、お住まいの皆様の防災意識をより高めていただくための働きかけをしました。（いずれもＱＲコードの読み取りで閲覧可）