• マンション・バリューアップ・
    アワード2022
佳作
  1. マンション管理
    適正評価部門
  • パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー
  • 100ポイント獲得がゴールではない、
  • その先を見据えて・・
  • パークシティ武蔵小杉
  • ミッドスカイタワー
  • 100ポイント獲得が
  • ゴールではない、
  • その先を見据えて・・
松尾 恵司 様
  • パークシティ武蔵小杉
  • ミッドスカイタワー管理組合法人
  • 「パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー」(以降「MST」)は、2009年に神奈川県川崎市武蔵小杉駅前に建設された超高層タワーマンション(59階797世帯)で、今年で14年目を迎えました。これまでの歩みとして、最初の7年間は管理組合としての基礎固めを行いました。
■人材の基礎固め
  • 各種委員会の立ち上げ(防災、価値向上、IT、資産運用、チームコミュ活等)
  • 防災意識の強化(大地震時お助けシート作成)
  • 住民交流・地域活動への協力
■建物・設備の基礎固め
  • 防災設備・備品の整備
  • 各種経年劣化の修繕
  • 高耐久・高付加価値への転換(ゲストルーム、リゾートラウンジの改修など)
  • 住民利便性の向上(トランクルーム増設、自販機増設、ゴルフレンジ新設など)
■財政の基礎固め
  • 固定費削減による一般会計の黒字化
  • 透明性の高い予算決算管理
  • 修繕会計の適正化
  • 50年安心計画の策定
  • 収益事業の多角化(地下遊休駐車場の外部貸し事業、トランクルーム増設による増収、自販機契約適正化
  • 増設による手数料増収、ゲストルーム稼働率向上策による増収)
  • 基礎固めの上に「経年優化」実現のため、管理組合や従事スタッフ全員が共有する価値観「VISIONとCONCEPT」を掲げました。
  • 誰もが快適に暮らせる環境作り。年齢や性別、人種や文化などの違いで住民が分断されない努力をおこなう。
  • 建物や設備の劣化、陳腐化に抗い、耐久性と美観を両立させ、行き届いた清掃で常に心地良い空間を維持する。
  • 超長期的なマンション財政に気を配り、不要な支出や固定費の削減に努め、資金の使途は常に透明性を保ち、住民がチェックできる体制を整える。
  • 常に価値観を共有しながら、これまで必要な検討、そして様々な活動を行ってきました。管理会社に対しても同様に、MST向けにカスタマイズされたサービスの実現を求め、これまで相互協力による管理体制を実現してきました。こうして、地域や関係団体からも一目置かれる存在として努力を積み重ね、今日に至っております。
  • 本制度開始による管理状態の市場評価機会を待ち望んでおり、本制度に登録し適正な評価を得ることにより、より良いマンションとするための指標、ならびに管理組合活動の糧とすること、またMSTの存在を皆様に知っていただくことが目的です。
100ポイント獲得がゴールではない、その先を見据えて・・
  1. 情報収集と評価基準の徹底分析
    制度の方向性が示された2021年9月にはセルフチェックを実施し、少しでも評価基準に適合するか判断に迷う項目があれば、管理会社、マンション管理業協会へ質問を重ね、減点となりうるシチュエーションを徹底的に分析しました。2022年1月時点において、既に満点獲得として登録できる評価状態にすることができました。
  2. 早期での意志統一
    情報収集や評価基準分析を通じ、これまでの取り組み実績に対する自信を深め、早期の段階から、★5評価のみならず、満点を獲得する(できる)という、確固たる意志を持ち続けてきました。
  3. 評価制度申請への対応
  1. 管理体制:円滑な組合運営のための基本的事項について
    管理組合運営に重要な管理規約の整備は、当管理組合法人は標準管理規約への準拠はもちろんのこと、社会の変化、日常的に発生する事案に対応するため、管理規約を常に見直し総会で決議してきました。
  2. 建築設備:マンションを永く使うための維持管理
    長期修繕計画は当初50年間、現在では100年間という超長期の計画を立て、マンションを永く使うことを想定しています。状態監視型の修繕方針のもと、施設修繕担当メンバーにて必要修繕の検証と従来スペックにとらわれない最適な修繕方法を常に検討し、適宜専門家である設計事務所の調査診断と助言を得て、より確かな費用対効果を望める修繕工事の実施に努めています。
  3. 管理組合収支:組合運営のための安定的な財務基盤
    徹底的な固定費削減と無駄遣い抑制をおこない、同時に収入の創出(トランクルームの新設、地下遊休駐車場の外部貸し事業、自販機増設、ゴルフレンジ新設、ゲストルームやリゾートラウンジ改修)を積極的に実現し、竣工2年後の2011年度には、一般会計の当期黒字化を実現しました。資産運用も審議委員会の審査を経て安全性を重視し機動的かつ積極的に実施しています。住民にも理解と共有のため、通常総会以外でも財務課題に関する説明と意見交換会を何度も開催しています。
  4. 生活関連:快適に住むための環境づくり
    防災マニュアルの作成、防災訓練の定期的な実施、防災委員会による活動を日々実施しており、コミュニティ活動としてもイベント運営会社による交流イベントを毎月実施しております。
  • 実施内容
  • 以上の活動を行っておりますが、必ずしも本制度のために実施したものではありません。 MSTが掲げる、経年優化の価値観共有のもと、より良いマンションづくりを目指して日々活動してきたなかで、本制度の評価基準を満たしているものが多くみられました。
  • MSTは今回★5で満点評価をいただきましたが、価値観の継続をより確かなものとし、MSTマンションライフのため安心で快適な住環境づくりを絶えず推進すると共に、地域のタワーマンションのランドマークとして高い向上心を持ちチャレンジし続ける、という気持ちを新たにしました。
  • ■ 苦労した点・工夫した点
  • 上記記載
  • 居住者の声
  • マンションは合意形成の難しさから、マンション収支の赤字が続く結果になりがちですが、常に自意識力、変化を恐れない行動によって財政基盤を支えています。更に組合員が参加し易い環境を整えており、自ら参加することや住民説明会の実施など管理組合の経営がどのように行われているかを知る環境も整っています。当管理組合は試行から実行に移る行動力があり、常に挑戦を続けていく姿勢を持っていると思います。
  • 「マンション価値の最大化」に取り組んでいる頑張りに敬意を表します。定量的な根拠数字と共に議案が示されることには安心感を覚え、様々な分野の専門家の意見を交えて、修繕案件や住民要望に対して理事会でブラッシュアップされていることに心強さを感じています。
  • 管理組合が強い意志と姿勢で臨んだ「禁煙エリアを実現するための喫煙管理(喫煙エリアの設置)」や「放置自転車規制」によって、敷地内外にたばこポイ捨てや放置自転車がほとんどなくなりました。隣地の商業施設開発計画の際、マンションの日照や眺望のために管理組合が積極的に関与しマンションや周辺環境の整備にも貢献しました。
    植栽の育成という観点から管理するよう見直して、緑あふれる環境、それをステキに浮かび上がらせるライティングをおこない、街を訪れた人の憩いの場となっております。このように管理組合の姿勢や取り組みによって住み心地がアップする事例を示していると思います。
  • 本件を実施するのに掛かった費用(掛かる費用)
  • なし
  • 本件を実施することで削減することが出来た費用(出来る費用)
  • なし
  • 実施結果
  • 結果報告
  • イメージ写真
  • 別紙1
  • 別紙2