マンション・バリューアップ・
アワード2021
佳作
防災部門
浸水対策の提案
大澤 雅之 様
大和ライフネクスト株式会社
東日本技術サービス工事推進部 工事企画推進四課
計画担当
目次
背景
目的
実施内容〈バリューアップ〉
実施結果
苦労した点・工夫した点
居住者の声
背景
目的
実施内容〈バリューアップ〉
実施結果
苦労した点・工夫した点
居住者の声
本件を実施するのに掛かった費用(掛かる費用)
本件を実施するのに掛かった費用
(掛かる費用)
本件を実施することで削減することが出来た費用(出来る費用)
本件を実施することで削減することが
出来た費用(出来る費用)
2005年1月竣工(築17年) 鉄筋コンクリート造 地上29階・地下1階 管理戸数223戸 地下に主要な電気設備室あり 川口エリアで水害の影響を受けやすい立地である。
2019年:管理組合要望により浸水対策に関する改修提案の依頼があり、起案。
2020年:本格的に、浸水対策検討開始。
2021年:総会上程するに至った。結果は審議保留となり、次期理事会継続検討事項となった。
近年実際に発生した武蔵小杉のタワーマンション水害事例等を踏まえ、主要な電気設備が地下に設置されている当マンションにおいても、水害対策が必要と考え検討開始。建物規模や立地状況にもよりますが、水害による被害総額は数億円程度にもなると言われており、長期間に渡り主要設備を使用出来なくなり、生活に大きな影響が出てしまう状況も想定された。 想定されるケースとしてゲリラ豪雨や台風等による荒川水系の「芝川・新芝川」(水位1.0m程度と想定)の氾濫を対象として計画。主要河川である「荒川」の氾濫は想定水位6.2m程度であり、対策が非常に困難であるため本検討対象外とした。
近隣の河川(芝川・新芝川)の氾濫を想定し、高さ1mを基準とした止水対策を行なうことで、地下の主要な電気設備室を守り、ライフラインの保護を行なう。
洪水等の浸水による被害からマンションを守る工事提案
1階廻りの侵入口全てを対象とし、止水板等の設置工事を行なう。
(エントランス、裏通用口、駐輪場、ゴミ置場、店舗入り口等)
地下吹抜けとなっている水景設備廻りのガラス手摺部分に関しては、水圧の関係上RCの擁壁を設置し、止水対策を行なう(擁壁設置の事前準備として、周辺の構造・地盤確認および構造設計を行なう)
各所止水対策の仕様・
概算金額の一覧表
各所止水対策のプロット図
止水板設置他工事のご提案
高さ1mを基準とした止水対策を行なうことで、地下の主要な電気設備室を守り、ライフラインの保護を行なえる状態になる。
止水対策マンションとしてより安心して生活できる建物となる。
■ 苦労した点・工夫した点
【苦労】
水害の想定基準の設定が難しく、様々な水害、規模が想定されるため、その基準設定は明確にする必要があった。
タイトなスケジュールの中、参考事例の少ない浸水対策の改修提案であったため、計画をまとめるのに非常に苦労した。
【工夫】
総会前に住民説明会(デモンストレーション会)を開催し、実際に設置される止水板のイメージを居住者に共有した。
居住者の声
内水氾濫に対する対策が不十分であったため、計画基準から再検討してほしいとの声があった。
本件を実施するのに掛かった費用(掛かる費用)
42,669,000円(税込)の見込み
本件を実施することで削減することが出来た費用
(出来る費用)
想定値だが、電気設備の復旧や、ライフライン休止中の居住者対応費等数億円の被害リスクを下げることができる。
資料1
資料2
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