- マンション・バリューアップ・
アワード2021
優秀賞
- 工事・メンテナンス部門
- 耐震補強及び
- 大規模修繕工事完了
佐藤 純次郎 様
白金第一マンションズ管理組合 理事長
目次
- 耐震基準が大きく改正された1981年より14年前の1967年に設計され、1969年に竣工した当マンションは、資産としても要注意物件としてみなされかねなかった。
- 2001年にピロティー駐車場に耐震用の新壁を設置、2011年に全階ドアの補強を実施、2012年に2階柱補強の実施をしたものの、2015年に耐震診断を実施した結果、マンション南側壁面及び専有部分の補強を実施しても、Is値0.6を超えることは難しいとの判断により、3階以上の耐震補強対応は次年度以降へ申し送られた。
- しかし、2016年より新理事会が再調整、検証を行った結果、①建物のファサードを守るため、南側には補強部材を配置しない、②建物外部、共用部分において耐震補強計画を行う、③耐震補強計画として、北側駐車場にSRC造の架構を増設しブレースを新設するという方針の下、2018年度に計画されていた大規模修繕工事と同時実施する計画を進め、2021年1月に無事工事が完了した。
- 立地がよく、治安も安心、管理が行き届いたマンションがこのまま老朽化し続け、人命を守れなければ、常に不安をかかえ、心から安心して住み続けることができない。良質な暮らしをここで続けるためには、将来を見据えて、耐震強化を軸とし、劣化したインフラを再生するための大規模修繕へ投資する時期が来たと判断した。
- 耐震性能を強化することで、建物の長期使用に耐えうる利便性を高めることも、目的とした。
- 建物構造上、各戸で使用する給湯器は13号型までしか設置することができなかったが、大規模修繕工事の足場架設に伴い、架台を設置して適正にコンクリートコアを開けることで、24号型までの給湯器が設置できるようにすること、大型化する空調室外機も設置できるようにすることも本工事に含めて実施した。
- 耐震補強及び大規模修繕工事
- 2017年 耐震診断実施、劣化診断実施決議、すまい・る債購入
- 2018年 耐震設計実施、区分所有建築物の耐震改修の必要性に係る認定申請実施
- 2019年 耐震補強及び大規模修繕工事発注、住宅金融支援機構より借入れ契約
- 2020年 大規模修繕工事完了
- 2021年 耐震補強工事完了
- 白金第一マンションズ
- 耐震補強及び大規模修繕工事
- 完了のご報告
- 白金第一マンションズ
- 耐震補強及び大規模修繕工事
- 完了のご報告
- 資料1
- 資料2
- 資料3
- 各階のIs値を0.6以上に高めた。大規模修繕工事を耐震補強と同時に行うことで、コストダウンに成功した。
- ■ 苦労した点・工夫した点
- 住民の合意形成の為、何度も説明会を開催した。 足場架設により、駐車場が利用できなくなる期間があり、外部に駐車場を借り、使用者をシャッフルするなど公平な運用に努めた。
- 居住者の声
- 工事完了後、地震が発生しても部屋内の揺れ方が従前と異なり、非常に安心できるとの意見があった。
- 本件を実施するのに掛かった費用（掛かる費用）
- 2017年度
- 耐震診断料 9,720,000円（内助成金4,500,000円）
- 劣化診断業務 972,000円（内助成金450,000円）
- 2018年度
- 耐震改修設計 12,852,000円（内助成金2,000,000円）
- 大規模修繕設計 4,968,000円
- 2019年度
- 耐震補強及び大規模修繕工事着手金 114,000,000円
- 耐震補強及び大規模修繕工事監理着手金 6,600,000円
- 耐震補強に伴う受水槽更新工事設計費 540,000円
- 外部駐車所契約支払 2,984,607円
- 2020年度
- 耐震補強及び大規模修繕工事完成金 356,166,900円（内助成金70,000,000円）
- 耐震補強及び大規模修繕工事監理完成金 6,600,000円
- 非常用発電機更新工事 14,190,000円
- 外部駐車場契約支払 5,111,175円
- 借入保証金 4,898,400円（内助成金1,500,000円)
- 本件を実施することで削減することが出来た費用
（出来る費用）
- 資料4
- 資料5
- 資料6
- Ⓐつつじが丘ハイム
- 自主防災会規約
- Ⓑつつじが丘ハイム自主
- 防災会活動マニュアル
- Ⓑつつじが丘ハイム自主防災会
- 活動マニュアル
- Ⓒつつじが丘ハイム
- 防災マニュアル
- Ⓓ災害対応自動販売機
- アンケート結果